石油(せきゆ)に似たことばに「原油(げんゆ)」があります
同じように使われる2つの言葉のちがいを、この記事ではわかりやすく解説します
サクッと結論
「石油」は、天然にできた燃える鉱物油とその製品の総称です。化学的にみると、多数の似かよった分子式をもつ炭化水素を主成分にした液体です。地下から採取されたままの状態のものを「原油」、この原油を精製して製品化したものを「石油製品」といいます。
石油情報センター公式HPより引用
原油とは、土からほって出てきた黒いドロドロした液体のことです
一方、石油とは、原油から異物などを取り除いた純度の高い液体、もしくは原油からつくった製品全般のことをいいます
原油のことを「石油」といったり、灯油などの石油製品を「石油」ということもあります。また、原油や原油から精製されたガソリン、灯油などの製品を総称して「石油」ということもあります。
石油情報センター公式HPより引用
つまり石油と原油のちがいは、「掘ってでてきたままの状態か」「異物をとりのぞいたあとの状態か」のちがいです
ラニ
- 年間250冊以上、学習まんが1000冊以上の読書家
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石油と原油のちがい
原油とは
- 地下を掘ると出てくる黒い粘り気のある液体
- 採掘後、ガス、水分、異物などを大まかに除去したもの
- 主成分は、様々な炭化水素の混合物
原油とは
- 鉱物資源の一種
- 炭化水素を主成分として、ほかに少量の硫黄・酸素・窒素などさまざまな物質を含む液状の油
地下を掘ったときに出てくる黒い粘り気のある油から、異物などを大まかに除去したものが原油
さらに、精製したものが石油です
原油は土の中からとれる
原油はどこから採れるのかというと、地球の地殻という部分から採れます
- 原油は、地面を数十mから5000m程度と様々な深さから採れる
- 地球上の地殻から原油は採れる
- 地殻は簡単に言うと地面のことで、海の底にも地面があり、それは海底と言う。だから、海底を深く掘っても原油は出てくる
- 専用の大きな機械で掘る
- 真下に掘り続けるだけでなく、横に掘ったりもする
参考:気象庁Webサイト
簡単に言うと「原油」は、陸上にある地面や、海底を深く掘った場所にあるよ
原油がよく採れる場所の特徴
原油がよく採れる場所には、ある共通点があります
- 褶曲構造(しゅうきょくこうぞう)をもつ地層に多く埋蔵されている(凸の地層)
- =大きな山脈のある地域や国で多く採れる傾向にある
参考:褶曲構造と世界の油田を地図で確認(ダイヤモンドオンラインウェブサイト)
地球上には、数十枚のプレートというものが存在し、そのプレートは少しずつ動いています
そのプレート同士がぶつかった時に、押し合い山脈ができます
その時に、できる構造を褶曲構造と言います
その褶曲構造のある地層の部分に原油ができやすいことがわかっています
実際に、世界的に高い山脈である、ヒマラヤ・アルプス造山帯や、環太平洋造山帯上に油田が多く存在しています
原油は生物の死骸からできている
そもそも原油は何からできているのかと言うと、今のところ有名なもので、3つの説が存在しています
- 生物由来説(有機成因論)←最も有力な説
- 非生物由来説(無機成因論)
- 石油分解菌説
もっとも有力な説は、生物由来説です
百万年以上の長期間にわたって厚い土砂の堆積層に埋没した植物や藻などの生物遺骸は、高温・高圧下で油母 (ケロジェン) という物質に変わり、次いで液体やガスの炭化水素へと変化する。これらは岩盤内の隙間を移動し、貯留層と呼ばれる砂岩や石灰岩など多孔質岩石に捕捉されて油田を形成する。
石油 Wikipedia参照
まとめ
- 石油と原油は、精製しているかしていないかである
- 原油は陸地や海底を深く掘った場所からでてくる
- 原油は山脈がある凸の地層に多く存在している
- 石油は植物や藻などの死骸からできていると言われている
石油は土を掘ると出てくることを知っている子どもは少ないかもしれません
学校で1度習ったとしても、すぐ忘れてしまいます
すぐ忘れる原因は、
- 興味がわかない
- 学び方が楽しくない
このような事があげられます
息子は、まんがで読んだ内容は思い出しやすいようで、記憶の定着にまんがは役立っています
ここでは、エネルギーについて学べる学習まんがを紹介します
エネルギー危機のサバイバル
石油が暖房や交通手段に使われてることがわかる漫画。石油以外のエネルギー源についても知ることができる。この漫画をよむことで、便利なくらしに慣れている人間が資源不足におちいったとき、どれほど不便で大変なことになるのか理解できるようになるよ
水素エネルギー、宇宙太陽光発電、核融合発電についても知ることができるよ