霧氷(むひょう)と 樹氷(じゅひょう)どう違うの?
エビフライやアイスモンスターなんて言ったりもするけど、違いがいまいちわかっていない人は多いと思います
今回は、そんなよく耳にする名称のちがいについて解説します
この記事を読んでわかること↓
- 霧氷と樹氷のちがい
- 霧氷ができる環境について
結論
霧氷は大きく3つに分かれます
これらを総称して霧氷といいます
霧氷の形のひとつにえびのしっぽがあります
風が強いほど風上に成長し、細長くなり海老の尻尾のように見える樹氷のことをいいます
ではそれぞれくわしく解説していきます
ラニ
- 年間250冊以上、学習まんが1000冊以上の読書家
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霧氷(むひょう)
霧氷(むひょう)とは
着氷現象の一種で、氷点下の環境で樹木に付着して発達する、白色や半透明で結晶構造が顕著な氷層の総称
霧氷 Wikipedia参照
- 粗霧氷と密霧氷をひとまとめにして霧氷と言う
おおきな分類としてこの霧氷が存在し、霧氷の一種に樹氷があります
霧氷は大きく3つに分かれます。
- 樹氷(じゅひょう)
- 粗氷(そひょう)
- 樹霜(じゅそう)
樹氷(じゅひょう)
樹氷(じゅひょう)とは
過冷却水滴からなる濃霧が地物の衝突して凍結付着した氷層のうち、白色で脆いものを言う。気温-5℃以下の環境で風の弱いときに顕著に発達し、気泡を多く含むために不透明で、白色を呈する。
霧氷/樹氷 Wikipedia参照
- 多くの山でみられるのが、この樹氷であることが多い
- 小さな粒状の氷が無数に凝集する構造
- 手で触ると簡単に崩れる
- 色は白色
- 氷点下の環境でも凍らない液体が、氷点下の環境で風の弱いときに樹木に付着している状態
粗氷(そひょう)
粗氷(そひょう)とは
過冷却水滴からなる濃霧が地物に衝突し、凍結付着した氷層のうち、半透明のものをいう。
霧氷/粗氷 Wikipedia参照
- 樹氷より硬いが、手で触ると崩れる硬さで樹氷と同じで気泡がある
- 樹氷に比べると氷の粒が大きく、透明まではいかない半透明
- 気温-2℃以下で風速5~20メートル以上の時にできる
- できる条件は樹氷と同じだが、唯一違う所は風が強い時にできる事である
- 軟粗氷と粗氷をひとまとめにして粗氷と言う
- 軟粗氷(柔らかい氷)→-2℃から-6度、風速5~20mでできる
- 粗氷(硬い氷)→-6℃以上、風速20mでできる
- 雲仙岳で観測することができる
樹霜(じゅそう)
樹霜(じゅそう)とは
氷点下の環境で、空気中の水蒸気が昇華して樹枝などの地物に付着した樹枝状ないし針状の結晶である。
霧氷/樹霜 Wikipedia参照
- 風が弱く、湿気のある時にできる
- 樹氷ができる前段階にできる、もしくは同時にできる
- 針状、板状、コップ状などの形をしている
- 針のように細く付着したりする為、見た目が樹氷とは異なるので、見分けが付きやすい
- 色は雪と同じ白色
- 樹木に霜(しも)が降りて付着している状態(霜は液体ではなく、水蒸気が冷やされてできる)
雨氷(うひょう)
霧氷とは別で、着氷現象があります。
雨氷(うひょう)とは
0℃以下でも凍っていない過冷却状態の雨(着氷性の雨)が、地面や木などの物体に付着することをきっかけに凍って形成される硬く透明な氷のこと。
雨氷 Wikipedia参照
- 過冷却状態とは、0℃を下回っても凍結せず、液体のままを保つ状態のこと
- 見た目が透明で硬いので、氷柱(つらら)が枝にまとわりついているようである
- 霧氷とは色が全く異なるため、見分けがつく
変わった名前のついた霧氷
樹氷の付き方によって、名前が付けられています。
- スノーモンスター
- 海老の尻尾
スノーモンスター
スノーモンスターとは
えびの尻尾
えびの尻尾とは
このように、付着の仕方によって名前が付けられています。
まとめ
- 霧氷の一種が樹氷だった
- 樹氷と粗氷のできる大きな違いは、風速だった
- 樹氷は白色、粗氷は半透明(透明ではない)
参考資料:霧氷生成に及ぼす各種因子の影響(第一報:温度・風速による影響)内田武、楠本韶、安藤司 文の論文
樹氷と霧氷以外にも、雨氷などがありました。
樹氷はとても綺麗です。樹氷ツアーなどがあるので、参加してみてはいかかでしょうか?
樹氷で有名な場所に、
- 奈良県の高見山
があります
関西のマッターホルンと呼ばれ、人気のある山です
樹氷の時期になると臨時バスが運行していて、観光ツアーで参加することができます
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