これから登山を始めようかなと思っている人で、どんな靴を買えばいいのかわからない人は多いと思います。
登山靴って本格的すぎて、自分にあそこまで本格的な靴が必要なんだろうか…
普段履いているスニーカーで行ってもいいんじゃないか…
こんな風に考えていませんか?
今回ご紹介する登山靴についての知識をつけていると、自分にあった登山靴が選びやすくなったり
必要性を理解できるようになります。
では、解説していきます。
大手アウトドア企業につとめた経験をもつ私が、習った知識を紹介するね
ラニ
- 年間250冊以上、学習まんが1000冊以上の読書家
- 元教諭で2児のママ
- 元大手アウトドア店員
当サイトについて
当サイトは、子どもにおすすめの学習まんがを紹介しています。小学生の子どもに学習まんがを「1ヶ月75冊」買い与えた結果、成績が楽々アップしました。
- 歴史まんがやシリーズモノは全巻そろえて子どもに渡す
- 文字が苦手ならイラスト多めの本でもOK
- すぐ手の届くところに本を設置する
- たくさん読むことで知識が定着する
など、まんがで学ぶときにはちょっとしたコツがあります。アウトドアの仕事でえた知識も交えつつ、勉強になるまんがを紹介します
アウトドア経験:沢登り、カヤック、キャニオニング、クライミング、リードクライミング、登山(屋久島、冬山など)、ケービング、サーフィン、サップetc
読書経験:学習まんが1000冊以上
登山靴の役割→筋力や知識不足を補うもの
登山靴は、本当に必要なのかと言われると、必ず必要というわけではありません。
登山靴の役割は、人が安全に登山できるように、筋力を助けてくれたり、滑りにくく安全に歩く事ができるようになったり、補助してくれる道具に過ぎません。
「安全に山登りをしたい」と思うなら、登山靴はなくてはならない存在であることは確かですが
槍ヶ岳にスニーカーで行こうと思えばいく事は可能です。
ただ、安全ではないだけで、命がなくなってしまう可能性が高くなるという事です。
おすすめはできません。
登山靴は、命を守ってくれることもあるくらい大事な道具だよ
昔は登山靴なんて存在しなかったわけで、自分の足の筋力の限界まで挑戦して登っていましたし
なくてもいける人だけが挑戦していました。
しかし、最近は、
気軽に登山ができるようになり、知識や筋力がなくてもロープウェイがある場所に行くなどすれば簡単に山を登る事ができます。
普段運動をしない人が山登りをはじめる時には、まず筋力が必要になります。
普段運動をしている人でも、登山する時には、足の置き場や歩き方などの最低限の知識が必要になります。
その筋力や知識を少し補ってくれるのが、登山靴です。
また、寒さから足を守ってくれるのも登山靴です。
登山靴に限らず、登山でもっていく道具は、自分の技術などを補ってくれるものです。
ですから、登山靴は、安全に登山する為に必要なものなのです。
道具をそろえるという事は、他人に迷惑をかけないという事にも繋がります。
自分の安全は、自分で守ることで、みんなが安全に山登りをする事ができます。
登山靴には「シャンク」が入っているから安全に歩ける
登山靴は、普段はくスニーカーに比べると、重く固いイメージがあると思います。
その理由の一つは、「シャンクが入っているから」です。
シャンクとは
- 靴底と足裏の間に入っている反発力のある樹脂系素材の板のこと
- ステンレススチールなどの素材をつかっているものもある
シャンクは、板状で、靴によって入っている硬さが違います。
柔らかいものから硬いものまで、小さいものから大きいものまで、薄いものから分厚いものまで、色々あります。
シャンクが柔らかいと、靴底が曲がりやすくなります。
シャンクが硬いと、靴底が曲がりにくくなります。
この、仕組みを利用して、自分に合った登山靴を選ぶ事ができます。
シャンクが入っているメリット
- 地面からの衝撃を吸収してくれる為、足裏が痛くなりにくく、疲れにくくなる
- ソールのねじれや歪みを補強してくれるので、岩場などでもバランスを保つことができ、安定して歩きやすくなる
- 反発力がある為、歩くときに推進力がでて、前に歩きやすくなる
- 接地面が多くなり、滑りにくくなる
- 足りない筋力を補ってくれる
- アイゼンを装着した時、アイゼンが地面に刺さりやすくなる
シャンクが入ってると靴がねじれにくくなるから、捻挫をしにくくなったりするよ
シャンクって大事な役割をしているんだね
靴底が曲がりやすいもの=ハイキングから軽登山向け
一種の目安として、今回はご紹介します。
柔らかいソール=柔らかいシャンクが入っていると、靴底が曲がりやすくなります。
靴底が曲がりやすい登山靴は、ハイキングやハイキングに毛が生えた軽登山に使いやすい靴になります。
靴底が曲がりやすい靴は、靴の甲の部分も柔らかくなっているものが多く、全体的に履きやすく感じる人が多いです。
ハイキングなどは、アップダウンが少なく、そんなに険しい道を歩きません。
整備された道や、草原など、比較的歩きやすいルートが多いです。
そのような道では、靴底が曲がりやすい方が、足の自由が効きやすく、軽い靴も多い為、歩くのが楽に感じます。
靴底が曲がりにくいもの=登山、縦走向け
硬いソール=硬いシャンクが入っていると、靴底が曲がりにくくなります。
靴底が曲がりにくい靴は、本格的な登山や、山から山へ歩き続ける縦走をする人向けです。
岩場に登る時には、安定して上り下りができ、地面からの衝撃をより吸収してくれるので、重たい荷物をもって長時間あるく時に、足が疲れにくくなります。
また、地面と接地する面積が多くなるので、滑りにくくもなります。
シャンクが入っている事で推進力が出て、進みやすくなったり、
足の甲の部分が硬くなるものが多い為、アイゼンを装着するした時に、うっ血しにくくなっていたりします。
まとめ:どんな山登りをしたいか想像して靴を選ぼう
- 登山では、シャンクが入っている事で衝撃を吸収してくれたり、筋力を補ってくれる為、疲れにくくなる
- 初心者の人で、ハイキングや軽登山をする人は、ソールが柔らかい靴が履きやすい
- 登山や縦走をしたい人は、ソールが曲がりにくく硬いものが疲れにくい
ざっくりとシャンクとソールの硬さについて説明しました
登山靴は、どんな山登りをしたいかによって選ぶ靴が変わってきます
- ハイキング
- 軽登山
- 樹氷を見にいく
など、山に行く時期によっても変わってきます
だから、まずは自分がどの山に行きたいのか
冬も登りたいのか考えてから靴を選ぶようにして下さい
登山靴は、実際に試着してから購入する事をおすすめします。
幅や甲の高さ、くるぶしの位置などが靴と合わない可能性が出てきたり、靴下の分厚さとの関係でサイズを選ぶ必要が出てきます。
実際にお店に行ってアドバイスをもらって購入する事で、自分に合った痛くなりにくい靴を見つけることができます。
靴選びは本当に大事です。痛くなったら相談したりできるようなお店で買えると安心です。
登山靴は必ず試着してから買ってね
お店の人に相談すると色々教えてくれるよ
登山について漫画で学ぼう
山登りをこれから始める親子には、まんがで知識を補うことをおすすめします
大人も子どもも登山について学習できる漫画はコレです↓
岳は、学習まんがとしても使える優秀な本だよ
岳を読んだら、山の怖さも楽しさも両方知れるよ
フィクションの部分も多いですが、実際に役立つ情報がたくさんのっている漫画です
大自然の中で過ごす楽しさから、滑落などの山で起きる事故に関することまで
幅広く知ることができます
他にも、
1970年に世界最高峰エベレストに日本人で初めて登頂した植村直己さんの本もおすすめです↓
自分も同じように体験したような感覚になれるのが、読書の良いところです
これから登山を始めるなら、ぜひ読んでみてください